糖鎖とは?コロナやインフルエンザなどウイルスとの関係は?

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この記事はこんな人におすすめです。
・糖鎖ってなに?簡単に知りたい。
・サプリメントで糖鎖を勧められたけど、いったいどんな働きをしているの?
・インフルエンザやコロナウイルスとの関係は?

1.糖鎖とは?わかりやすく解説します。

1-2 糖鎖ってどんなもの?

糖鎖は、文字通り「糖」が「鎖」のように繋がったもの。

細胞から生えている糖の鎖です。

そして、細胞を人間に例えると、どうやら糖鎖は人間の顔にあたる役割を果たしているようですW(`0`)W

糖鎖は細胞膜に埋まったタンパク質や脂質に結合し、細胞表面を被っています。「細胞の顔」とも呼ばれ、体内の情報伝達を調整しながら、増殖や分化といった細胞活動に影響を与えています。

引用元:日本発の技術で糖鎖解析の世界スタンダードを目指す 株式会社GPバイオサイエンス

😈「こいつは悪い顔だ!ウイルスに乗っ取られるぞ!やっつけろ!」

とか

🤢「どうした?今日は顔色悪いな?」

とか、人間でいうと「顔」で人種を判断したり、「顔色」を伺うだったり、それを伝達する口や耳の五感の役割を担っていたりと細胞間のコミュニケーションに使われるのが糖鎖。

1-2 どんな働きをしているの?

細胞間のコミュニケーション

わたしたちの体をつくっている60兆の細胞すべてのコミュニケーションは糖鎖を通して行われるそうです。

ウイルスや病原体侵入のアンテナの役割(免疫のコントロール)

糖鎖はレセプター(受容体)とも呼ばれています。

そして、ウイルスや細菌にも糖鎖があります。

体内に侵入したウィルスや細菌の糖鎖を、体内の糖鎖が検知して免疫細胞を活性化しています。末端部分での免疫に関わっているのですね。

インフルエンザやコロナウイルスのレセプターとしても注目されています。

細胞の質の管理

糖鎖のおかげで細胞同士の情報交換ができます。

それによって「この細胞は身体に必要な細胞だ。保護しよう。」「大変だ、ケガしたのか。まだ働いてもらうから、手当てしなきゃな。」とか、

「もうこの細胞は不要になったから、分解しよう」と、細胞の管理をしているそうです。

血液型の決定

赤血球も細胞のうちのひとつ。なんと、その赤血球の表面にある糖鎖の末端がどの糖かによって血液型が決定しているんですって!

1-3 糖鎖の種類で大切なのは「複合糖質」

なぜなら「糖鎖」は「単糖(それ以上分解できない糖)」の「鎖」なので、単糖の組み合わせの数だけ糖鎖があることになるからです。

では、単糖はどれくらいの種類があるのでしょうか?

単糖の数は10種類!
グルコース
ガラクトース
マンノース
フコース
キシロース
N-アセチルグルコサミン
N-アセチルガラクトサミン
N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)
グルクロン酸
イズロン酸

単糖が2〜数万ほど繋がったものが糖鎖と呼ばれています。

その中でも「複合糖質」が大事

糖鎖は本来分泌と密接な関係があると考えられており、実際に分泌タンパク質として体液中に存在したり、膜タンパク質や糖脂質として細胞表面を覆っていることが大半です。

引用元:産総研:糖鎖創薬技術研究センター | 糖鎖って?

糖質を構成する糖鎖は、ガラクトースやマンノース、アミノ糖などの単糖が鎖のようにつながったもので、タンパク質や脂質と結合した複合糖質となって、私たちのからだを構成する細胞の表面にたくさん飛び出ています。

引用元:糖質科学とは?|生化学工業株式会社

糖タンパク

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糖鎖とは?まとめ

・糖鎖とは、細胞の表面から生えている「細胞の顔」である

・主な役割は4つある。すべての細胞間の情報伝達、ウイルスや細菌などに気付くアンテナ(免疫系のコントロール)、細胞の質の管理、血液型の決定。

・糖鎖は単糖2〜数万個の組み合わせ。その種類は数えきれないほど。

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